βグルカンの効果と効能

がんに効く、がんを抑える、がんが治ったβグルカン健康食品の作用とは!?
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βグルカン健康食品の選び方
βグルカンを成分として含んでいるβグルカン健康食品は、市場にあふれています。薬局はもとより、ネット検索すると数十万件がヒットして、混乱してしまいます。

βグルカン健康食品を試してみたいが、製品の種類が多過ぎて本当に良い商品が選べない」
「どの商品も自社のものが最高最良と言っているが、選択が難しい」
「専門家と証するアドバイザーや薬剤師、時には医師が別々の観点から違う製品を薦めている」

といったご意見です。

βグルカンは優れた成分なので、質の良いものを、なるべく量を沢山摂った方が良いのには間違いありません。しかし、数多く流通するβグルカン健康食品は一様に、どの会社やどの製品もβグルカンが豊富に沢山入っていると宣伝しているので、消費者、患者側としてはますます混乱するばかりです。

ここでは、数多くあるβグルカン健康食品から、どのようにして本当に良いβグルカン健康食品を選ぶのか、比較するべきポイントを整理しました。


【 成分(βグルカンの量) 】
βグルカンの量を比べましょう。
多い方が良いβグルカン健康食品ですが、悪質な表示をする商品もあります。最近増えてきている注意するべき表現は、「4粒あたり」のβグルカン量を大きく表示したり、「1日分の摂取量」を大目に設定したりすることで沢山のβグルカンが摂取できるとするような表現です。
βグルカン健康食品には粗悪品も多いため、βグルカンが少ない製品を買ってしまうと効果が薄い、もしく作用が無いことすら危惧されます。その場合にも費用はかなりな金額が請求されることはよくあることです。値段が高いばかりで、内容が薄い商品が氾濫している前提で比べねばならないことが、最も大きな問題です。

正確に公平にβグルカンの量を比べるなら、1g中の、もしくは100mg(0.1g)あたりのβグルカンの量を比較することです。また、「含有率」という表記をする製品も増えてきていますが、高純度品でもβグルカンは85%前後が現在の最高水準のβグルカン純度です。これを90%以上、酷い場合には95%〜99%と製品に含まれる水分やこの物質を無視した悪質な誇大表記によってありえない高純度品質を表示しているβグルカン製品も増えてきていますので、注意が必要です。
βグルカンは多い方が良いのですが、不自然に多すぎる純度(90%以上)は疑わしい商品と気をつけるべきでしょう。


【 βグルカンの価格 】
βグルカン健康食品は、総じて販売価格が高額です。しかし、予防的な摂取の場合も、がんや疾患の治療に摂取する場合も、いずれの場合にも継続して購入し、摂取することが肝要です。これはすなわち一様に高額なβグルカン健康食品を何度も購入するわけですから、結果的には非常に大きな金額の出費となります。悪質な販売店の勧誘にかかると一ヶ月に50万円以上の出費を強いられるようですが、常識では考えられない金額です。
良心的な、もしくは通常の品質の商品であれば、月額費用にしても上限5万円程度が妥当な範疇であり、どんなに大量に摂取しても月額10万円を超えるような費用のかかる製品および販売店は疑ってかかるべきでしょう。


【 原料の違うβグルカン 】
βグルカン健康食品を分類するのに最もよく使われるのは、原料による分類です。最も多く目にするのは、キノコを原料としたβグルカン健康食品です。使用されるキノコ原料は、過去のブームで有名なアガリクスを筆頭に、メシマコブ、ハナビラタケ、チャーガ、ハタケシメジ、レイシなどです。総じて値段が高い割にはβグルカンの量は少ないのですが、誇大広告を大々的に展開する傾向が強いことから、見たり聞いたりする機会が最も多いβグルカン健康食品のグループです。
また、最近注目を集めはじめているのは、細菌である「酵母」を原料としたβグルカン健康食品です。酵母を原料としたβグルカン健康食品は、欧米ではパン酵母、いわゆるイースト菌から抽出したβグルカンがこの10年間に飛躍的に普及しているそうです。日本では黒酵母と呼ばれる菌からβグルカンが生成される現象を利用したβグルカン健康食品が開発されたことで、「黒酵母エキス」や「黒酵母βグルカン」として一部のメディアにも取り上げられています。
βグルカンの量と質の観点からすると、欧米で普及が広がるパン酵母から抽出されたβグルカンが40〜85%の高純度品が多いために評価できます。問題は、日本国内での販売価格が高過ぎることでしょう。
また、日本製の「黒酵母エキス」は精製工程が無いために、βグルカンが製品中に1%前後のみです。今後の高純度品の製品開発が待たれます。


【 販売店 】
患者の足元を見て、高額の商品を大量に売り付けようとする販売店は絶対に避けるべきです。この類の販売店に共通するのは、「価格の高い方が、効果も高い」と説明することです。健康食品全般に言えることは、価格の高さは効果の高さは比例しない、むしろ反比例することすら多くあることは念頭に置くべきでしょう。

なお、口に入れるもの、何よりも治療に使う命に関わるものなので、安かろう 悪いかろうでは困ります。βグルカンに関する知見はもとより、原料や製造に関する事項もきちんと押さえて公表、表記しているような製品、販売店が理想でしょう。

ところで、白衣の薬剤師(もしくは薬剤師もどきの人物)は医師の処方命令に従うための薬品成分に関する学位を修めていても、健康食品に関する知識までも網羅しているわけではない点にも留意も必要です。衣装で商品価格が高くなるようでは、困ってしまいますね。しっかりとした知識と経験を伴って販売している販売店やメーカーを見極めることも重要な治療の一部と考えるべきでしょう。


悪質な販売店の例としては、βグルカンが90%以上入っていると宣伝する場合があります。製品中のβグルカンの量は多い方が良いのですが、95%や99%がβグルカンと宣伝しているのは全て誇大広告です、よく内容を吟味すれば判読できます。単純には、存在と内容が疑わしい90%以上のβグルカンを販売するような悪質な販売店・商品には手を出さないことです。


βグルカン健康食品によって免疫システムを活性化するためには、一定量以上のβグルカン量が含まれているとこが必須ですが、それ以上にβグルカンの中身がβ(1,3)グルカンであることも重要です。臨床効果にはβ(1,3)グルカンが最も重要であることが判明しているため、β(1,4)グルカンが大部分を占めているキノコ原料のβグルカン健康食品の選択は避けるのが賢明だと言えます。

2012年の現在では質の良いβグルカン健康食品の最有力候補は、パン酵母を原料とするβグルカン健康食品だと言えるでしょう。パン酵母=イースト菌は既に培養技術が成熟している技術でもあり、古くから食用としてきた菌であることも安心です。このパン酵母からβグルカンを作ると安く大量に純度の高いβグルカンが得られるのは、まさに近代工業技術の賜物とも言えます。このパン酵母原料のβグルカン健康食品はβグルカンは純度が高くなった副産物として、キノコ原料のβグルカンで度々に問題となった副作用の心配が無くなったことは朗報です。キノコ原料に特徴であるβグルカン以外の不純物は、土壌汚染や農薬の危険を常に保持していたために、副作用の元凶となっていました。しかし、パン酵母からβグルカンを精製する工程では、繰り返しの精製工程によって、不純物は極限にまで排除されるために、製品には殆ど残らないそうです。したがって、パン酵母から精製抽出したβグルカン健康食品は不純物による副作用の心配も無いと言えます。

また、最大の関心事は、パン酵母原料のβグルカン健康食品にはβ(1,3)グルカンが高濃度で含まれていることです。今や世界の研究者の目線の先には、βグルカンではなくβ(1,3)グルカンに集約されています。世界の医療文献はMEDLINEで検索できますが、パン酵母(Baker’s Yeast)で検索することで、日々β1,3Dグルカンの研究が発表され続け、増え続けていることが確認できるでしょう。

パン酵母のβグルカンは、普及が進んだ欧米各国では1本60〜150ドル前後で販売されており、一般市民も購入が可能な健康食品となっています。欧米のがん治療に際しては、多くの市民がパン酵母のβグルカンサプリメントを利用できているのはこの安い価格のお陰です。日本では、パン酵母抽出のβグルカン健康食品は、導入が始まったばかりでまだまだ高価な商品ですが、欧米並みの流通数と普及率に広がれば、早晩、価格の低下も進むことが期待されます。
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