βグルカンの効果と効能

がんに効く、がんを抑える、がんが治ったβグルカン健康食品の作用とは!?
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βグルカンとパイエル板
βグルカンの中でもβ-(1→3)-D-グルカンは、経口摂取でも人間の免疫細胞を活性化することで、がん治療やアレルギー疾患の治療に役立ちます。それでは、βグルカンがどのようにして腸管免疫を活性化させ、全身の免疫力を向上させるのかを見てみましょう。βグルカンの腸管免疫への作用の仕組みを理解できれば、βグルカンを選んだり、βグルカンを食したりするのにも役に立ちます。

人間を含めた生物、生きとし生けるも命あるものは、それぞれに常に自分の体内の内部環境と体外環境との境界面において、様々な物質を取捨選択、出し入れをすることで生命を維持しています。栄養素などの必要なものは内部に取り込む一方で、ばい菌や毒素など不要または有害なものは外部から内部への侵入を許さず、または体外に排出するなどの働きを備えている必要があります。これらの機能を担うのが消化器官であり、また免疫システムの存在意義です。

内部環境と体外環境の区別は、構造が単純な細菌や原生動物(アメーバ・ゾウリムシノなど)のような単細胞生物では、細胞の膜の中は内部、膜の外は体外と区別できるために比較的容易です。

しかし、私たち人間を含む哺乳類の場合は内部環境と外部環境の区別が難しい非常に複雑な構造です。
皮膚の外が体外なのは自明ですが、実は消化管の内部も生物学的に見れば体外環境と言えるのです。つまり人間も消化管を中心に極端に単純化した生物学的モデルにすると、竹輪のような筒型の形状と捉えられるのです。消化管というのは、体外環境に対しては消化液を出し、外界との境界の粘膜において内部へと養分を吸収している器官です。つまり、私たちの体の内と外の境界面は皮膚だけではなく、腸管や気管の粘膜によっても形成されていると捉えられるべきなのです。

粘膜は、呼吸器や泌尿器にもありますが、最も広い粘膜は消化管の粘膜です。皮膚は何層もの表皮細胞や角質によって堅くて厚い防壁を形成していますが、一方の粘膜は通常は一層の上皮(じょうひ)細胞があるだけです。
この粘膜の上皮細胞には物質を吸収したり、粘液などを分泌したりする重要な働きがありますが、構造的物理的には非常に薄い防壁でしかありません。これは栄養素を吸収する役割を同時に成すための構造です。当然に薄い防壁は、微生物の侵入を許し易く、多くの病原微生物が粘膜を通して体内へとの侵入することに成功してしまいます。

しかし、侵入を許した病原体や有害物を放置していては、病気を発病し、臓器不全を起こし、生命が維持できるはずもありません。この点、生物とはうまくできていて、病原体や有害物の侵入が多い粘膜ほどに、多くの免疫細胞が集中し、かつ免疫系の監視撃退システムが発達しています。この様な仕組みによって、体内へ絶え間なく侵入する病原体の感染・増殖を免疫システムが監視・抑制・撃退することで生命と健康が維持されているのです。

ところで、粘膜系の中でも最大である腸管粘膜の表面積は、人間一人あたり約400m2の広大な面積です。この広さはテニスコート1.5面分にも相当する広大さですが、単に人間の消化管を全て取り出して切り開き伸ばしただけではもっと少ない面積しかありません。実は、顕微鏡レベルで腸管粘膜の構造を微細に調べると、消化管、特に小腸の粘膜は莫大な数の「絨毛(じゅうもう)」と呼ばれる毛に覆われており、さらにその絨毛の表面に並ぶ一個一個の粘膜上皮細胞の表面には細胞のさらに微細な毛状構造が存在するのが見られます。この構造は「微絨毛」(びじゅうもう)と呼ばれており、この微絨毛の表面積も全て含めることで腸管粘膜の表面積は一人当たり約400平方メートルとなるのです。腸管の内側面は想像を遥かに超えたミクロな構造が、広大に広がっています。

腸管粘膜では、これだけの広い表面積が有ることによって、口から食べた飲食物から効率的に栄養を吸収できるわけです。しかし、一方ではこの広い表面積が絶えず膨大な量の異種蛋白抗原や病原体(細菌やウイルスなど)の侵入の危機に曝されています。さらに腸内には常に多数の腸内細菌群が住んでおり、殆どは「腸内フローラ」と呼ばれる共生細菌で無害ですが、常在細菌群の中にも単独では病原性をもつ「悪玉菌」と呼ばれる菌もいるのです。さらに広大な面積が外界に面して病原菌の侵入/感染に晒されているため、その病原菌に対抗する免疫組織が腸管粘膜に集中しています。抗体を作るB細胞やそれを助けるT細胞、腸に存在する特別な免疫器官であるパイエル板のリンパ球など、全身のリンパ球の60〜70%が体内最大の免疫組織である腸管免疫に集結しているのです。

我々人間の体内で腸管粘膜は常に外敵に曝されている最も危険な部位との見方もできるのです。簡単に言うと「病原菌 対 免疫システムの戦争」の最前線が腸管免疫であうと言えるでしょう。それほどに外敵の危険を伴い重要視されるからこそ、免疫システムを手厚いのです。

腸管免疫では常に外界から侵入する異物に対して、免疫系は攻撃・排除し、有用な栄養素や非病原性の細菌に対しては反応しないように自動的に調節されています。免疫システムが弱ると免疫力が下がって病原菌やがん細胞が発病し、逆に免疫システムが過剰反応をしてしまうとアレルギー症状などが発病します。
この腸管免疫を調整する指令を発しているのが、有名な「パイエル板」です。腸管免疫の仕組みはまだ完全には解明されていませんが、パイエル板が中心的役割を果たしていることが次々と明らかになってきました。βグルカン免疫システムを刺激する際にはこのパイエル板が深く係わっているのです。
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