βグルカンの効果と効能

がんに効く、がんを抑える、がんが治ったβグルカン健康食品の作用とは!?
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βグルカンと細胞性免疫
βグルカンが免疫力を賦活させることは様々な研究と実験から効果の信頼性が確認されていますが、高分子であるβグルカンが如何にして腸粘膜へ作用するのかというメカニズムはまだ推論です。
実験結果として確認されている免疫賦活現象を説明する仮説として有力なのは、βグルカンは腸管へ吸収されなくとも腸管免疫を刺激し、それによって体の免疫力を高めているとする仮説です。
腸管粘膜の中でも最大の免疫システムが集結する小腸粘膜には様々な食物栄養素と接することで免疫を調整する機構があるために免疫細胞も集中し、ここでβグルカンと免疫細胞が接触をすることで免疫細胞の活性化が発現しているとする説が有力です。

ここでは、βグルカンが作用する根幹となる腸管粘膜の微細構造について焦点を定めて見ましょう。

腸を切り開いて内面の腸管粘膜を目視すると、肉眼でも見える程度の絨網の無い丸い組織が点状に存在するのが観察できます。これは、パイエル板(Payer’s patch) と呼ばれる組織で、絨網に非常に小さな毛状の突起が密集する構造で、肉眼では毛のように見えます。これを顕微鏡で観察すると、その毛先の一点の細胞表面にも更に微小な毛状構造を呈している構造を見ることができ、これを「微絨毛」と呼んでいます。
パイエル板は、1677年にスイスの医師パイエル (Joseph Conrad Hans Peyer)が、小腸の解剖研究をしている際に、絨毛は小腸内部に均一に生えているのではなく、ところどころに絨毛が未発達の領域がパッチワーク状に点在 していることを発見し、Peyer's patch(パイエル板、パイエルのパッチ)と名付けました。このパイエル板の機能は長らく不明だったものの、1970年代からの免疫学の進歩に伴って、腸管免疫の中心的な舞台として生体防御に重要な働きを担っていることが判明しました。その後、近代になって組織学的な解析が行われた結果、この「パッチ」の深部にはさらにリンパ小節が平面上に集合していることが明らかになりました。 そのため今ではこのリンパ小節による平板状のリンパ組織を指してパイエル板と呼ぶようになっています。

その後、パイエル板に関しては次々と新しい発見が発表され、重要な免疫機関であることが解ってきました。

人間の体にはところどころにリンパ球が集結している免疫器官があり、これは「リンパ小節」と呼ばれます。パイエル板はリンパ小節が平板状に集合した「集合リンパ小節」と呼ばれるものの一種です。
「リンパ球」とは白血球の一種で、全白血球のうち数では約25%ほどを占めています。「リンパ球」は生体の免疫システムの中で免疫応答の指令を出したり、 抗体産生をして異物を攻撃したりする役割を持っています。比較的小さい免疫細胞で丸い形状をしており、他の白血球、例えば単球や顆粒球などのように異物の細菌を捕食して消化するような能力は持っていません。しかし、リンパ球は、免疫システム全体の細胞間情報の相互通信を統括するという重要な役割を担っています。

このリンパ球にも幾つかの種類があり、T細胞(T cell)、B細胞(B cell)、NK細胞(NK cell)などに分類されます。これらのリンパ球の機能については今では非常に詳しく研究されており、それぞれが免疫システムの重要な役割を持っていることが解明されています。

T細胞は、「細胞性免疫」を担います。細胞性免疫とは、主にがん細胞やウィルスに対する免疫に関わる反応を担っています。T細胞には、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、NK細胞、マクロファージなどがの免疫細胞が分類されます。

B細胞は「体液性免疫」あるいは「液性免疫」ともいうシステムの主役です。これは主にカビ(真菌)や細菌に対する免疫作用です。B細胞から分化してプラズマ細胞 (形質細胞)が作り出す抗体(免疫グロブリン、Immunoglobulin)によって異物や病原微生物を攻撃し、抗体の取り囲まれた異物はマクロファージなどにより貪食されることで排除されます。

NK細胞はT細胞の指令の元で活性化されますが、単独でもがん細胞を見つけると直ちに攻撃を加え、がん細胞に孔を穿ちガンを破壊します。

腸管粘膜のパイエル板はこのような免疫機能を有するリンパ球が結集している集合リンパ小節なのです。
 
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