βグルカンの効果と効能

がんに効く、がんを抑える、がんが治ったβグルカン健康食品の作用とは!?
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βグルカンとB細胞
βグルカンが刺激する腸管免疫システムの注目すべき性質は、腸管粘膜上の個々の免疫細胞たちの行動です。


腸管内に流れてきた抗原がパイエル板を覆う天井の膜にあるM細胞に取り込まれ、免疫細胞のネットワークに渡され、IgA抗体が作られるようになります。

抗原情報はM細胞 → 抗原提示細胞(APC) → ヘルパーT細胞およびB細胞へと伝わり、ヘルパーT細胞などから出されたIL-5(インターロイキン5)やIL-6(インターロイキン6)の刺激によって、特定の抗原に反応するB細胞が局所で形質細胞に分化成熟することでIgAを生産するようになります。

ここで、IL-5、IL-6は、ともにB細胞を形質細胞に成熟させてIgA分泌を誘導させるのに必須なサイトカイン(免疫細胞間情報伝達物質)なので、「IgA誘導サイトカイン」と呼ばれます。また、IgAは、Immunoglobulin Aの略で、抗体の一種です。IgAは主に粘膜の分泌液中に出される抗体で、粘膜免疫の主役と言える程に免疫システム中でも重要な役割を果たします。です。IgAは消化管だけではなく、気道粘膜にも分泌され、風邪のウィルスなどから喉や気管支を守る役割を担っているのです。

腸管粘膜は、気道に比べて遥かに大量の細菌や異物に晒されているために抗体による防御の必要性も気道より遥かに高いものです。このため、腸粘膜下に存在する形質細胞(プラズマ細胞。B細胞から分化)は、全身に存在する形質細胞の80%近くにも達し、一日になんと5000mgものIgAを生産分泌しています。

B細胞はパイエル板内で形質細胞に分化し、その場でIgAを分泌し始めますが、一部は毛細リンパ管に入ります。更に腸間膜リンパ節を経由した後、体内でも最大の太さの「胸管」と呼ばれるリンパ管に達し、そこから血液循環に合流することで全身の隅々まで循環できるようになります。
血液中に入った形質細胞(B細胞)は血液循環に乗って全身を循環した後、再び腸粘膜にもある毛細血管にまで戻ってきます。そして、毛細血管の先に続く、「高内皮細静脈(high endothelial venule)」へ辿り着くと、形質細胞(B細胞)は管の内腔を覆う内皮細胞表面に生えている接着分子 MAdCam-1(マドキャムワン)と接着します。そして、内皮細胞同士の隙間に入りこみ、血管外に出て再び腸管粘膜の下に分布します。
この一連の形質細胞(B細胞)の循環行動をB細胞のホーミング(=帰巣)と呼ばれます。
このようなB細胞のホーミングは、パイエル板で抗原に対するIgA抗体を作るまでに成熟したB細胞をパイエル板以外の腸管粘膜全体にも分布させることで、効率よく大量の抗体を産生させるのに最適化された行動なのです。

また、B細胞が全身の免疫力に影響を及ぼすのは、B細胞が腸粘膜の血管循環だけに留まらず、全身の血液中を循環することで、サイトカインや細胞表面レセプターを通じて体中のリンパ球や免疫関連組織と接触し、相互に細胞間コミュニケーションをとることが出来るためと考えられます。


βグルカンを経口摂取した後に腸だけでなく全身の免疫力向上に影響を与えられるのは、ホーミングのサイクルを繰り返す免疫細胞、特にB細胞の動きが深く関与しているわけです。
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