βグルカンの効果と効能

がんに効く、がんを抑える、がんが治ったβグルカン健康食品の作用とは!?
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βグルカンに活性される免疫細胞群
CTLとは、Cytotoxic T lymphocyte : 細胞障害性Tリンパ球のことです。このCTL上のCD8陽性細胞はβグルカンと密接な関係にあります。

それはβグルカンを摂取することでCD8陽性細胞という免疫細胞が増加することです。βグルカン投与の作用反応としてCD8陽性細胞の増加したという研究報告が多く発表されているのです。この現象は草食動物以外の哺乳類にはほぼ共通した現象なので、犬や猫に対してβグルカンを与えた場合にも同様に発現しβグルカン食品を与えた後にCD8陽性細胞が一時的に増加します。

がん細胞に対する免疫反応を誘導する場合には、がん細胞に障害を与える力を持つ免疫細胞を誘導増殖し、活性化させることが重要です。がん細胞に対して、この「細胞障害性」を持つ細胞というのは、CTL、NK細胞、NKT細胞などの免疫細胞があります。中でも代表的ながん細胞殺傷能力を持つCTLは興味深い挙動が観察されます。

CTLとは? CD8陽性細胞とは?
まず、CTLとは、正式名称を細胞障害性Tリンパ球、Cytotoxic T lymphocyte と言います。このCTLは、Tリンパ球の一種で、宿主にとって異物となる細胞を認識して破壊する作用を持っています。以前は“殺し屋”の名を冠して、「キラーT細胞」と呼ばれていました。異物と認識される細胞とは、移植された細胞、ウィルス感染細胞、癌化した細胞などです。

CTLは、表面にCD8抗原分子を発現しているT細胞から分化することで生まれます。元々未分化で幼弱なT細胞は胸腺で発育し選択されることで、以降はCD4抗原分子を発現するもの、CD8抗原分子を発現するものなどに分化してゆくのです。

CD4分子を発現するもの(CD4+細胞)はやがてヘルパーT細胞(Th)となり、CD8分子を発現している細胞(CD8+T細胞)が活性化されるとCTLとなります。ヘルパーT細胞にはTh1 細胞とTh2細胞がありますが、Th1細胞が分泌するIL-2(インターロイキン2)とIFN-γ(インターフェロン ガンマ)によってCTLは強化されます。

CD8+ T細胞はそのままではまだ細胞障害性(ガン細胞などを殺す能力)は持っていません。CD8+ T細胞は活性化されCTLとなって初めて細胞障害性が発揮されるのです。

CD8+T細胞からCTLへの分化
CD8+T細胞は、その表面にあるTCR (T cell recepter ; T細胞受容体)が抗原提示細胞(APC; Antigen Presenting Cell)から抗原提示を受けます。それと同時にAPC上にあるCD86分子 (補助刺激分子)と接触して活性化シグナルを受け取ることで、未熟なCD8+細胞は抗原ペプチドを認識してこれを特異的に攻撃するようになります。

CD8+T細胞の抗原認識
CD8+T細胞上にあるCD8抗原分子は、MHC class喫子(自己の細胞であることの標識となる細胞表面分子)を認識する性質を持っています。TCR分子は、CD8分子と共同してMHC Class-抗原断片複合体に強く結合します。

CD8+T細胞は、TCRとCD8をの二つの鍵を二重に働かせることで、細胞表面にMHC Class 喫子を持つ細胞(すなわち元々自分の細胞であった印を持つ細胞)で、しかも細胞表面にウイルス断片やがん化してがん細胞特有の異常な抗原も現れている細胞を認識することが出来るわけです。

CD8+T細胞では、TCR (T cell recepter ; T細胞受容体)とCD8分子が共同して働くことで、元々自分の細胞でありながら腫瘍化したりウィルスに感染した細胞を認識できるわけです。そしてCD8+細胞が活性化し、CTL(細胞障害性Tリンパ球)へと分化することで、生体にとって危険ながん化した細胞群を破壊殺傷するのです。CTLは一度接触し抗原認識した細胞しか攻撃しないのですが、NK細胞 (ナチュラルキラー細胞)は、初めて出会った標的細胞でも攻撃することができる点でCTLとは性質が異なっています。このことからCTLの免疫反応は獲得免疫(acquired immunity)であり、NK細胞の免疫反応は自然免疫(innate immunity)と分類されています。

CTLの標的細胞破壊メカニズム
CTLは標的細胞を認識するとパーフォリン(perforin)、グランザイム(graznzyme)、TNF(tumor necrotizing factor)などを放出したり、ターゲット細胞のFas分子を刺激し、細胞の自殺=アポトーシス(apoptpsis)を誘導することで異物細胞を破壊します。
Fas分子はあたかも細胞の自爆スイッチのようなもので、これを刺激されると細胞は萎むようにして寿命を迎え自殺(アポトーシス)します。Fas分子はT細胞やB細胞表面に発現していますが、CTLやNK細胞にはFas分子のスイッチを押すFas L (Fas Ligand)と呼ばれる分子があり、Fas分子にFas Lが接触することでアポトーシス指令が出されます。これは異常になってしまった細胞に自殺命令を出すような働きです。

CTLが放出するパーフォリンは、普段CTLの細胞質内顆粒に蓄えられており、これは蛋白質のモノマーです。CTLが標的細胞に接触すると、パーフォリンモノマーが分泌され、モノマー分子は標的細胞上で凝集してオリゴマーとなり、標的細胞に小さな孔を穿ちます。この孔を通じてCTLが標的細胞中にグランザイムBという分子を注入し、内部から標的であるがん細胞を破壊します。ここでCTLはパーフォリンで自分の細胞に孔が開かないように、パーフォリンに対して抵抗できる膜構造を持っています。

このようにしてCTLは常に異常化した自己の細胞を取り除き、生体細胞全体の健康を守っている免疫機能の要的な存在なのです。

βグルカンとCTLの挙動が結び付けられたことで、βグルカンの免疫システムへの関与が決定的になりました。
 
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